最終更新日 2024年11月9日 by rosska
「破魔弓の値段が知りたい」
「破魔弓は誰が贈るの?」
「破魔弓の保管方法を知りたい」
破魔弓は名前の通り魔を打ち破る弓を指す言葉で、いわゆる魔除けや厄払いに用いられてきた歴史があります。
お正月の飾りでもお馴染みですから、どういったものかは知らなくても、目にしたり名前を知っている人は少なくないはずです。
本格的にお正月飾りに用いられるようになったのは江戸時代以降のことで、赤ちゃんが生まれて初めて迎える初正月の贈り物として、お祝いの形で贈られてきました。
原型となっているのは大和時代頃から行われてきた宮中の儀式で、正月十七日に弓を射る儀式が元になっているといわれています。
それが一般庶民の間で遊びとして広まり、遊びに用いられていた的がハマと呼ばれていたそうです。
つまり、破魔弓はハマという的の名前が先にあって、後から破魔の字があてられたわけです。
ハマが破魔に変わってから縁起物として有難がられ、お正月の縁起物になったのが成り立ちとなります。
破魔弓の値段
現代の破魔弓は五月人形と並び立派につくられているもので、価格は手頃なものから10万円を超えるものまで様々です。
人形を専門的に製造販売するメーカーの製品となると、最低でも2~3万円はします。
ただ近年は核家族化の流れもあって、本格的なものよりコンパクトで保管しやすい手頃な商品のニーズが大きいといえます。
大切なのは価格ではなく気持ちですし、贈る相手のことを思って贈ったり、大切に扱うことが何よりも大事です。
以前は母方が購入して子供に贈るというのが一種の暗黙の了解でしたが、それはあくまでも風習で厳格なルールはないです。
現在は家族のあり方が様々ですし、父方の実家の方で購入して子供に贈っても全くおかしくないです。
そもそも、誰が贈るかで喧嘩になるのは本末転倒で、当然ながら子供の前で言い争うのはNGです。
もしお互いが子供に贈るつもりで譲るのが難しい場合は、話し合って一緒に選んだり、お金を出し合って平和的に購入するのが良いでしょう。
これなら子供を不安にさせたり、心配を掛けることがなくなります。
親が購入しても問題がない
親が購入しても問題がないわけですから、例えば実家のお世話になるのが気が引けたり、自分の子供のことは自分でやりたいという人にとっても問題なしです。
ただし、歴史が古い由緒正しい家については、昔ながらのしきたりを重んじているところもありますから、独断せずに親子で話し合うのが望ましいです。
購入した破魔弓はお正月に合わせて出して、12月中の大安の日を選んで飾ることをおすすめします。
理由は縁起物のおめでたい飾りで、門松やしめ縄と同様に扱うのが一般的だからです。
正月事始めに合わせて飾るのであれば、12月13日頃が目安となるでしょう。
縁起を気にするなら、二重苦にあたる29日や一夜飾りになってしまう大晦日は避けるべきです。
本来は格式の高い床に飾るものでしたが、現代の住宅には床の間がないことも多いので、特にどこに飾っても問題はないと思われます。
玄関やトイレの近くなどは避けた方が無難
勿論、玄関やトイレの近くなどは避けた方が無難です。
子供の安全や成長を見守る目的のお守りですから、子供が過ごす時間が長いリビングなどに飾るのが正解です。
寝室も候補になりますから、いずれにしても選択肢はある程度絞り込まれますし、選ぶのもそれほど難しくはないでしょう。
飾っている破魔弓を仕舞うタイミングは、1月15日を過ぎたあたりとなります。
これは小正月以降に正月飾りを仕舞うことが多いのが理由ですが、仕舞うのを先送りにしたり、忘れて一年中飾っても大丈夫といえば大丈夫です。
縁起物なので目にする度にありがたい気持ちになりますし、ホコリを払うなどお手入れに問題がなければ飾りっぱなしでもOKです。
大切に扱うつもりであれば、晴れていて空気が乾いている日を選び、ホコリを丁寧に払ってから箱などに入れて保管するのがおすすめです。
乾燥剤を使用する際の注意点
天気の良い日を選ぶのはカビの侵入を防ぐ為で、保管中にカビが生えたり増殖して破魔弓が傷むのを防ぐのが目的です。
乾燥剤を一緒に入れる手もありますが、強力過ぎると却って傷める原因となるので、保管方法が分からない場合は購入したお店やメーカーに問い合わせましょう。
丁寧に保管した後も、状態を確認する為に定期的に出してカビが生えていないか確認した方が良いです。
高級な商品については、除湿と共に防虫にも気を配りたいところです。
使わなくなった場合の処分は、金属類を含んでいなければ自治体の可燃ゴミに出すことができます。
しかし、金属を使用している製品が殆どですから、実際には分解して分別後、素材に合わせて処分ということになります。
もしゴミとして処分するのをためらうのであれば、神社などに相談の上で持ち込んでお祓いをしてもらうと安心です。
まとめ
お寺でも相談に乗ったり引き受けてくれるところがありますから、困った時は身近な神社やお寺に相談してみましょう。
当然ながら相応のお金は掛かるので、自分でお祓い方法を覚えて実践してから処分するという手もあります。